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2009-02-17

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= 食は命   『いただきます』の心 =



ジャーナリストで平和行動者のノーマン・カズンズ博士は、


生前、膠原病と心臓病の二つの大病を克服された。


その奇跡的な蘇生の劇については、


私も博士から感銘深く伺った。


博士のリハビリ生活に大いに貢献したのは、エレン夫人の


手料理であった。


夫人は、嬉々として新しい料理法を開発し、コレステロール


を中和する食材を研究して、博士が世界一と絶賛する


特製サラダを発明してくれたという。


思えば、私の母も、貧しい中、大勢の育ち盛りの子どもたち


のために、小魚や生海苔など、いろいろ工夫して食べさせ


てくれた。


*一日一個の梅干しを食べれば、伝染病にかからない*


という確信は、また母の祈りでもあった。


贅沢とはまったく無縁の質素な食膳だったが、


『愛情の栄養学』があり、『智慧の衛生学』があったと、


今もありがたく思う。


すでに二千二百年前、仏法者のナーガセーナと、


ギリシャ人のミリンダ王との対話の中で


『食』の持っている*五つの徳*をめぐって語り合われて


いる。 それは


第一に、寿命を保つ。


第二に、生命力を増す。


第三に、身体の輝きや活力ある姿を生む。


第四に、憂いや悩みを鎮める。


第五に、飢えを癒し衰弱を除く。


以上の五点である。


ゆえに、因果の理法の上から、仏法では、食べ物を


皆に施していく人は、『長寿』という果報を受けると


説いている。


ともあれ、心豊かな食事と会話、そして賢い教養ある


食生活こそが、健康な人生の源泉となり、


健全な社会の土台となろう。


大先哲いわく、


『白米は白米にはあらず・すなはち命なり』


(あなたの真心がこもったこの白米は、白米ではありま


せん。あなたの一番大切なもの、すなわち命そのもの


であると、私は受けとめております)と。


食事の前の『いただきます』という一言には、


そうした無数のかけがえのない命への、敬虔なる感謝


が込められているのではないだろうか。


それは、尊い命をいただきます。


このいただいた命を滋養として、私も力の限り、


皆のために尽くしていきます という誓いにも通じている。


人間の真実の使命は、奉仕することにある。


その奉仕を行うために、食べるのである―。


これは、あのインドの独立の父、


マハトマ・ガンジーの哲学であった。



   ◇        ◇



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お茶屋

食は本当に大事であると、
そう以前から教えられてきましたが、
お茶屋になって そのほんの少しかも知れませんが、
いったんでもお力添えできればと、
そう切に願っております♪
by お茶屋 (2009-02-17 21:36) 

侘び助

読ませていただき頷く事ばかり
余生が良くも悪くも・・・我が食生活にあり
by 侘び助 (2009-02-18 19:41) 

rara

お茶屋さま
食事に伴うお茶は、日本人には欠かせませんですね。
お茶を美味しく頂けたら、食事の満足感もちがってくるような気がしてます(^.^)

by rara (2009-02-25 01:04) 

rara

侘び助さま
私も私に言い聞かせております(^.^)
幾つになっても、美味しく食事が頂けたら幸せですね(*^^)v

by rara (2009-02-25 01:06) 

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